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イヌエンジュ
科目 |
マメ科 イヌエンジュ属 広葉樹 |
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色調 |
辺材と心材の区別は明瞭で、辺材は狭く黄白色、心材は暗褐色であって、処々 に淡色の部分が現われて縞目を作るものがある。
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特徴 |
材の気乾比重は0.59程度でやや重硬であり、心材の耐朽性が高い。
強度も比較的大きく、靭性 も高い。切削などの加工はやや困難であるが、材面を磨くとよい光沢が出る。 材は木材屋の間ではエンジュと称し、濃い暗褐色で雅致があるため、昔から床柱、床框(とこがまち)、落掛け(おとしがけ)などによく用いられてきた。
一般にエンジュのほかにエンジあるいはクロエンジュといっている処が多い。
材面に自然の凹凸あるものはそれをいかし、またきわだった白色の辺材部分が濃褐色の地の中にいくらか混入するものを面白く取り入れることも行われている。
しかし本物のエンジュの材、すなわちイヌエンジュの床柱などは簡単に手に入ら なくなってきているので、最近はシナノキ材を加工したイミ テーションが多く出まわっており、
さらにこれも集成加工したものが生産されるようになっている。
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用途 |
指物(さしもの)、すなわ ち和家具、鏡台、針箱などに使われるが、和風のみでなく、洋家具にもよく似合い、洋風の腰羽目のような内装材、フローリングなどにも好適である。
曲木にしてよく、強度・靭性がある のでとくに手斧(ちょうな)の柄に賞用され、また一般の農具・工具の柄、機槻・車両の部品にも使われ、かつては馬鞍、北海道の鉄道枕木にどんどん用いられたことがある。
そのほか小 さいものでは挽物(ひきもの)の煙草盆・盆・菓子器などがあり、また三味線・月琴の胴、太鼓の胴のような楽器、寄木細工、木象嵌(もくぞうがん)、彫刻、将棋の駒、漆器の素地などと
その用途は広い。
薪炭材としても一般に使われた。
植物学上の本当のエンジュの材もイヌエンジュとよく似ていて、材だけでは区別することがき わめてむずかしい。
したがってイヌエンジュ(にせのエンジュ)と全く同様に使えるが、実際 に材が出てくることはほとんど無いと思われる参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
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