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ヤマサクラ
科目 |
バラ科 サクラ属 広葉樹 |
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色調 |
辺材は灰白色から淡黄褐色、心材はふつう褐色であるが、紅褐色、黄褐色、灰褐色などのものも
あり、時には暗緑色のくもりが縞状に出ている。 |
特徴 |
これは他のサクラ類でも時々見られる特徴で ある。
散孔材で、肌目は緻密・均質で、カンバ類の材と感じがよく似ているが、横断面をよく 見ると放射組他が少し太くはっきりしているので区別がつく。なお材のアルコール浸出液がフ
ラボン反応を示すこともカンバ類と違う。
材中にピスフレッタという膿 色の斑点が出るものもよく見られる。
材の気乾比重は0.62くらいで、中庸からやや重硬という程度であるが、その重さの割合には材 質が素直で狂いが少ない。
また一般に粘り気があって強い。切削その他の加工も困難でなく、 表面仕上げは良好で磨〈と光沢が出る。
材の保存性は高い方に入る。 |
用途 |
ヤマサクラ類の材はかつてはやや硬質の散孔材の代表で、器具材をはじめ広い用途に使われたが、現在では蓄積がきわめて少なくなってしまったため、その用途の大部分はカンバ類がとっ
て代わり、従って今ではカンバ材をサクラといって通しているのが普通である。
サクラ材のこ れまでの用途をあげると、器具材では盆・椀などの漆器木地、サラダポール、道具の柄、ブラ ッシの背、額縁、定規(しょうぎ)、裁板(たちいた)、算磐(そろばん)の玉、塩田器具など、
機械部品では測量用三脚、時計枠、度衡器、織機部材、紡績用木管、機械箱など、家具材では テーブル、椅子、鏡台、仏壇、その他の棚物・台物、シタン・コクタンの模擬材、建築材では
鴨居、敷居、フローリング、皮付床柱、切り炉の框(かまち)など、楽器材では三味線の樟(さ お)、薩摩琵琶の胴と腹板、ピアノ・オルガンの外囲材、バイオリンの弓、琴柱(ことじ)など
があり、そのほか木型、靴型、玩具、版木、彫刻など、まことに広く多彩である。
また薪炭材 としてもクヌギ、カシに次いで良い。樹皮の利用では秋田県角館などの特産の樺皮細工が有名 で、これにはヤマサクラ類のほかチョウジサクラその他のサクラ類の樹皮も使われる。
万葉集などにある古名カニワ はこれである。 参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
材料 | サクラの販売商品紹介 |
2011/04/13 山梨県北杜市 高山神代桜(樹齢2000年?) |
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