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ミズナラ
科目 |
ブナ科 コナラ属 広葉樹 |
虎斑 柾目
板目
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色調 |
ミズナラは環孔材のよい例で、年輪がはっきり認められる。
辺材と心材の区別はきわめて明瞭 で、辺材は灰白色、心材はくすんだ褐色である。 |
特徴 |
ミズナラの材は広葉樹材のうちでは重硬な方に入るが、著しく材質の変化の幅が広い。
成長が 良くて年輪幅が広ければ重硬になり、成長が悪くて年輪幅が狭くなると軽軟になる。
これは成 長の良否によって孔圏の部分の幅があまり変わらず、重硬な孔圏外の部分の割合が成長いかん によって変化するからである。
年輪幅1.2mm以上は重厚で強いから構造材向き、0.8〜1.2mmのものは工作しやすく強いので用途はどんな用途にも向く優良。
0.8以下のものは工作材。
これらを気乾比重に あててみると、ほぼ0.65〜0.75、0.60〜0.70、0.45〜0.65(らいになると思われる。
材が重く 硬いものはイシナラと俗称されることがあるが、これはむしろ別の種類のコナラ をさす名称に使わ れることが多い。
また年輪幅が極端に狭くて0・3〜0・4mmにもなるものは軽く弱くてもろく、糠目 (ぬかめ)といっている。
材の重硬なことに相応して収縮率も大きく、また割裂しにくい。
一般に切削などの加工はやや 困難である。
人工乾燥は日本産材のうち最もむずかしいものの1つで、少し方法を間違うと広 放射組織に沿って割れが入りやすい。
心材の保存性は中庸といわれる。辺材はヒラタキクイム シの食害を受けることがある。ミズナラは生産量が多く、硬質の環孔材として代表的なもので
あって、強度が大きくしかも材 面は重厚な感触を与えるという両面を兼ねそなえているため、あらゆる方面に広く用いられる。 |
用途 |
まず家具材として最も普通であり、またいろいろの器具材、機械材にも多く使われる。
建築用 としてはフローリング、窓わく・楷段・手すり・ドアーなどの造作材や壁板などの内装材があ り、また内装用合板の材料でもある。
船舶材では強度を必要とするところの内装部材や壁面材 になり、また和船では重要な部材としてのほか艦(ろ)、擢(かい)にも使われた。
車両材と しても同様であるが、昔の荷車のおもな相料であった。
そのほかビール・葡薗酒・ウイスキー ・プランディの檜、枕木、電柱腕木、スキーなどの運動具材、薪炭材、椎茸榾木(ほだぎ)な どいろいろとあげることができる。
ミズナラ材の利用の上で最もきわだったものは吋(インチ)材である。
吋材というのは寸法が インチの単位で製材され輸出される広葉樹材のことであるが、そのほとんどが北海道産材であ り、またそのうち大部分がミズナラである。
日本のナラ、すなわちミズナラの価値が認められ るようになったのは明治の末期であるが、その後吋材は華やかに発展してJapaneseoakとして
世界的に名声を馳せて今日に至っている。
これらは欧米で家具材、建築材として使われるもの で、ことに見事なのはcoffinboardという棺用材で、板の幅と厚さが大きいまき日の最上級の
製品である。
近年は優良な原木が著し(減少してきたので、吋材の生産量はぐっと少なくなっ てきている。参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
作品例 |
ナラの食器台. ナラの洗面台. ナラのチェアー. ナラの小テーブル |
材料 |
ナラ板の販売商品紹介 |
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