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カラマツ
科目 |
マツ科 カラマツ属 針葉樹 |
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色調 |
カラマツは心材と辺材の区別が明瞭で辺材は白色、心材は褐色を示し、針葉樹材のうちでは色の濃い方である。
1年輪内での春材から夏材への移り変わりはきわめて急で、このことも他の針葉樹材とくらべて著しい。 |
特徴 |
木理は一般にまっすぐであるが肌目はあらい。
縦断面でみると春 材と夏材の色が違った木目模様になるとともに、垂直樹脂道がやに条としてかすりのように入 っている。
材は針葉樹のうちではやや重硬なものの方に入る。
気乾比重は普通0.50〜0.55程度で、これ よりかなり重いものも軽いものもある。
これらの比重に相応していろいろな強度的性質も一般 にかなり高い値を示す。
重硬なことと春材・夏材の区別がきわだっていることから、切削その 他の加工はやややりにくく、仕上がりの材面の状態もあまりよくない。
乾燥はそれほど困難ではないが、乾燥が充分でないものは後に樹脂がしみ出してくることがある。
心材の保存性は中庸程度で水中にある場合は耐久性がある。
化学的な組成のうちで特徴あるものの1つは水溶性 へミセルロースのアラビノグラクタンの量が多いこと、とくに心材部に多いことで、これはカ
ラマツを木毛または木片セメント板として利用する場合にセメントの硬化不良をもたらす原因 といわれている。
また心材にはフェノール成分のタキシフ オリン(ディスティリン)が含まれていて、これが亜硫酸法によるパルプ化を阻害する働きか
ある。
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用途 |
かつては坑木として、とくに炭坑で最も多く用いられてきた。
ねじれ、節などの欠点が多い これまでの用途としてカラマツはその強度を生かした地形杭(しぎょうぐい)、橋梁・仮設用などの土木用材、枕木、土台・軸組材などの建築用材、足場丸太などのほか、各種の農漁業用材、
器具用材、包装用材、船舶用材、パルプ用材などにも使われてきている。
また心材の重厚な色 調、木理を生かした床柱、床框(とこがまち)、棹縁(さおぶち)、長押(なげし)などの建築装 飾材およぴ家具用材、工芸品。
なお樹皮のタンニンは染料となり、 樹脂からはテレビン油がとれ、天然木につくきのこのエブリコは薬用(胃腸薬)とされる。参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
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