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キハダ
キハダ |
科目 |
ミカン科 広葉樹 |
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色調 |
辺材は狭く淡い灰褐色、心材は緑色を帯びた黄褐色である |
特徴 |
環孔材であるため年輪は明瞭で、木理はおおむね通直である 。
材の気乾比重は0.49程度で、広葉樹材のうちではやや軽軟の方で、あまり強くないが水湿に対する抵抗性があり、栗に次ぐといわれている。
切削などの加工は容易であるが肌目は粗い。 |
用途 |
家具材、建築内装材にも 用いられ、色と木理がやや桑に似ているので鏡台、針箱、茶箪笥などに桑の模擬材として使われる。
そのほか各種器具材(盆などの旋作物、杓子など)、経木、 寄木、薪材としての用途がある。
水湿に強い ので枕木としての用途があり、建築では土台、流し場の板などに使われることがある。 |
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だらにすけ
この樹の黄色の内皮にはベルベリン(berberine)と少量のパルマナン(palmatine)という アルカロイドを含んでいて、すこぶる苦く、古来胃腸薬として最も有名である。
吉野、高野山地方 の名産だらにすけ(陀羅尼助)がこれで、内皮を水で煮出したエキスをとり、煮つめて固形に したものだが、時にはつやをつけるために煮出すときにアオキの葉を加えることもある。
だら にすけめ名は一番長いお経である陀羅尼経を唱えるとき睡気をおさえるため、これを口に含む ことから出ているという。
御百草、熊胆(くまのい)などの昔からの民間胃腸薬にもこれが多 く入っており、また漢方薬にも配合されている。
そのほか洗眼薬、 打傷・痙傷などの貼り薬にも使われる。
長野県の戸隠や鬼無里にミョウセンという方言がある が、これもその著しい薬効を妙煎とあらわしたものであろうかと牧野富太郎博士はいっている。
キハダはまた飛鳥時代からの黄色染料で、延喜式にも三河ほか12か国の産地が出ている。
これは中国で服色として最上位の黄色を染めるのに黄蘗を用いたのにならったものである。
布を黄色に染めるほか、藍との交染で緑色に染めるのにも用いられた。
北海道のアイヌの間でもキハダで黄色(染めた布は信仰上重要な意味をもっていて、キハダの樹もまた神事に用いられてい た。
なお紙をキハダで黄色に染めた天平のキハタグミ(黄襲紙)は虫よけの意味をもっている。
例えば石清水八幡宮や春日神社の宣命(せんみよう)用紙には必ずこの紙が用いられた。
このように有用な樹であったため旧幕時代には禁代をした処もあったが、明治以後は近畿地方では かなり伐り尽くしたようである。参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
材料 |
キハダ板の販売商品紹介 |
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