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サワラ
科目 |
ヒノキ科 ヒノキ属 針葉樹 |
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色調 |
辺材は白色、心材はくすんだ淡黄褐色で、両者の境界はほぼ明らかである。
春材から夏材への 推移はやや緩やかで、一般に夏材部の幅はきわめて狭い。 |
特徴 |
木理は通直、肌目は緻密であるが、 ヒノキにくらべればあらい感しで、またヒノキのような香気、 光沢がない。
気乾比重は0.28〜0.40にわたり平均として0.34があげられる。
この値はヒノキにくらべると著しく低くむしろスギの軽いものやネズコの値に近い。
これら3者は日本産針葉樹材のうちで最も軽い方に入る。
材の一般的保存性は中庸であるが、水湿にはよく耐えるので特殊な用途がある。
材が軽軟なた め切削その他の加工はきわめて容易であり、乾燥も容易、割裂性は大きく、表面仕上げの良否 は中庸というところである。
サワラの材は比重が小さいので、その用途は近縁のヒノキよりもむしろ スギの方に近い。
建築材としては構造用に用いられず、造作用の板類、ひき割類になり、年輪幅 が狭く木理が通った優良なものは天井板、長押などの装飾材に使われる。
またかつては屋根板にも用 いられた。 |
用途 |
建具材には適当であって戸障子の枠・桟、襖の縁などがある。
家具材では箪笥、長持、仏 壇、下駄箱、こたつやぐらなどのほか、各種和洋家具の雑部材に用いられ、とくにキリだんすの見えがくれ部分に使われる。
器具材には各種の用途があり、 特殊なものでは匂いの少ないことから 飯びつ、箸などに使われ、軽いことと狂いが少ないことから箱類、漆器木地、張板、量器、活
字ケースなどがある。
、また俎板などの勝手用具、宮用材、葬祭具にも使われる。
水湿に耐えることはサワラ材の特徴で、水桶やたらい、浴槽、浴室用材、各種の樽などはこれを活かした用 途である。
そのほか箱などの包装材、車両・船舶の部材、下駄、曲輪・曲物、かまぼこ板、酒 樽の栓、漁網の浮子、経木、付け木、木型、模型、彫刻などの用途もあげられ、さらにパルプ
および薪材にも使われる。
樹皮は桧肌葦(ひわだぶき)および槇肌(まいはだ、まきはだ)に 使われるが、ヒノキやコウヤマキより質が劣る。
葉および材に精油が含まれている。参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
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