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 国産材用途と性質
 
 

 木材資源について 

木材のバラエティ
ひとくちに木材といっても、杉や檜という樹種によって、遺伝的形質も持っている性質もまるで違う。
杉と檜は、生物学的にはヒトとサルより離れていて、同じ杉でも、育った環境に応じて性質にバラエティ差がある。
また同じ場所で生育したものでも、個体差が大きく、さらに1本の木の中の部分によっても性質は異なります。
辺部と心材という荒っぽい分け方もあるし、今年成長した部分、春と夏に成長した部分でも違い、密度ひとつを
とっても、まったく違ってきます。
木材のような生物資源が他の材料と決定的に違うのは、水に対する性質で、水によってその姿をいろいろ変える。
この性質のいい面を見ると、吸湿や放湿、いわゆる調湿性を持つということになり、逆に悪い面を見ると、湿度によっ
て伸び縮みするが、これは同じ性質の裏表なのです。
木材は、上手に使うと優れた素材になる一方で、使い方が面倒なため、大量生産大量消費の時代には見捨てられ
がちだった。そこで水分に対する反応を少なくするために、 北山杉
改良や表面加工が行われ、これは見方を変えると、いいものを捨て
ることでもあったわけです。
長所は短所になりうるし、短所は長所になりうるはずで、鉄でも
コンクリートでも木材でも、長所は短所に通じます。
これまでは、一方的に、長所だけ、短所だけを見てきたけれど
今度はそれぞれに両面があることを確認し、短所を生じないよ
うにはどうすればよいかということを考える必要がある。
 
エコマテリアとして
少なくとも太陽のあるかぎり生物資源は回転し、木材は再利用も容易で、人間が生産することもできます。
これまでの大量生産大量消費文化では、楽をするために大量のエネルギーを使ってきて、そのために二酸化炭素の
問題が起きています。森林を有効に使うことで、それはもう少し抑えられるはずです。
木材の重要性は、二酸化炭素の固定によって炭素を貯蔵するということがひとつです。
もう一つが省エネルギー効果で、アルミの代わりに木製サッシを使えば、製造段階で大量のエネルギーを使うことも
なく、二酸化炭素も出さずにすみます。
三番目が燃やすことができるということで、これは振り出しに戻せるということです。
燃焼エネルギーを有効に使えば、化石燃料を代替できき、これが、エネルギー代替効果と言われているものです。
そうした木材利用に不可欠なのは、まずもって人間の努力です。
これまでは人間の努力を省略するために、さまざまな技術開発がなされてきたが、これからは資源をつくる努力の方
に少しは力を注ぎ、自らつくったものを使うようにすべきではないでしょうか。
それには伐ったら植えるという原則をもった植木が前提となります。
ところが現実には伐りっぱなしという、化石燃料と同じ使い方をしている木材があり、東南アジアやアマゾンでは、
生物多様性の問題にも繋がっています。
ただしこれはあくまでも守るべき森林であり、それに対してもう一方に人工林として循環させる森林がある。
現在はこの二つを混合して議論することが多すぎるようですが、実は、日本の森林の蓄積は増えているのです。
伐採量が森林全体の1.2%ぐらい、成長しているのが3.4%ぐらいだから、年間2.2%の増加していて、先進諸国は
たいてい同じ傾向です。おそらく先進諸国は大量の化石燃料を使うことで、結果的に森林を守ってきた。
だから先進諸国はもっと木材を使って化石燃料の消費を抑えるべきだいうのが、本来の筋です。
先進諸国は循環する資源を努力して適切に使うべきであり、途上国は循環する資源を新たにつくるように努力をする
。ただ日本では、若い森林が少なく、35年くらいのものが一番多いく、伐って利用し、若い木を植えてやらないといけな
い。途上国では生活のために木材を使っているのだから、いきなり生物多様性だなんて言われても困る。
しかも、大量のエネルギーを使っている人達が森林を守れという言い方をするが、森林を守るために他の資源を使う
べきだという議論は、本末転倒です。
 
人によって違うリラックス効果
木材の発散成分には、リラックス効果があると言いますが、それが誰にでもあてはまるかというと疑問が残り、森でリ
ラックスできる人もいれば森に入 ったとたん病気になる人もいる。木の香りには、かなりの人が快適感を感じることは
確かですが、十把一絡げに木材の効能と言うには、ちょっと抵抗があります。
樹種によって匂いは違い、匂いはどんなものでもほどほどだからいいのです。
新築の青森ヒバの家には2、3年は蚊が入らないと言われますが、それもほどほどだから人間には心地よく、もっと強
ければ、人間も入りたがらないかもしれません。
日本で杉が好まれるのは、比較的匂いがマイルドで、食関係に使ったとき、あるいはその匂いを嗅いだとき、万人が
悪い印象を持たないのが杉で、弁当箱、酒樽、味噌樽、みんな杉です。日本に杉材が多いのも、馴染みやすく、
使い勝手がよく、成長が早いためです。杉が多いことが問題にされたりしますが、
すでにある杉を非難してもしかたないので、まずその杉を適切に使う必要があるのです。
木材には、視聴覚なリラックス効果があるとも言われます。
木材の色は、紫外線を反射しないので疲労が少ないとされているが、その好みにも個人差があり、ちなみに、節があ
る杉板と白壁とでは、断然杉の方が視聴的な情報量が多い。
ある精神薄弱児童の施設で白壁を杉板に張り替えた途端に、それまでまばたきもしなかった子供がまばたきをするよ
うになったという話を聞いたことがありますが、情報量が多いため、脳を刺激するのでしょう。
木材が人間になじみやすいのは、それが生物だからです。雨の日は湿気を入れないために窓を閉め、晴れた日は
湿気を出すために開けますが、実は木材にとってもその方が良く、人間の感性と同じなんです。
ところがその人間の感性がそろそろ怪しくなってきた。空調などで、感性や順応力を狭めていますが、
木材を居住環境に使うことで、人間の感性を取り戻すことにもなります。
現代は、人間の五感をもう一度復活させなければいけない時期なのでしょう。
 
 都市の「森林」
樹木は伐採したらそこで終わりだと考えられていますが、実際には、伐採した木材には、まだ炭素がストックされてい
ます。もちろん生きている植物のように新たな二酸化炭素の固定はしないのですが、都市で建築に使うのは、
森林資源を都市に移動するのと同じことなのです。
日本で木造住宅の形でストックされている炭素の量は、全国すべての森林の約20%、循環する森林である人口林の
45%に相当すし、それが壊した途端にゴミになってしまいます。
木造住宅の耐用年数を延ばすのは森林を守ることと同じです。
現在、建て替え年数は20年から25年と、かなり短かく、その理由は、住まい勝手が悪い、狭い、好みに合わないという
ことなどです。最近気になるのは、都市部で古くて良い住宅が壊される理由として相続税があることで、
更地にして税を物納するために、都市の「森林」がゴミになっている。建てて替え年数が長くなると、
住宅産業が困るという議論もありますが、メンテナンスのことを考えれば新しい需要が生まれるはずです。

 


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