一般的な用途として器具材(農具、木型、諸種のだい、漆器素地その他)、車両材、船舶材、機械材、建築材(床柱、敷居その他)、枕木、土木材、薪炭材、椎茸榾木(ほだぎ)などが挙げられるが、材が特に重硬なので特殊の用途が多い。
例えば工具・道具の柄、艦(ろ)・擢(かい)・舵(かじ)荷車の台や車輪、機械の部材およびシャトル、兵器の木材、 木刀、算盤(そろばん)の枠と玉、足馳歯、三味線の棹(さお)、菓子型などである。
これらの用途はアカガシだけでなく、ツタバネガシ、イチイガシ、アラカシ、しらかし、ウラジログシ、を含めたカシ類全般にあてはまるものである。
特に木刀、算盤の枠と玉、三味線の棹などにアカガシが賞用されるのはその材色に赤身が多く重厚なかんじがすることのよるものと思われる。 参考文献 (かなえ書房 木の事典) |