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スギ
科目 |
スギ科スギ属 針葉樹 |
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色調 |
辺心材の境界は明瞭で、辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色、時に黒褐色を帯びる。木目は鮮明で通直。 |
特徴 |
多くの天然生スギおよび植栽木でも年数を経たものの材は枯淡な味わいがあるので一般に銘木 として取扱われ、屋久杉、秋田杉、吉野杉、春日杉、霧島杉などのようにそれぞれの産地の名
を冠せて呼ばれている。
さらに年輪の現われ方でいろいろの杢(もく)が出るものは装飾的価 値がずっと高くなってくる。
その形や感じよって笹杢、鶉(うずら)杢、野鶏(きじ)杢、 渦(うず)杢などと呼ばれている。神代杉は埋れ木の材で、灰黒色を帯びた雅致ある色調をあ
らわし、おもに各種の工芸品に利用される。
スギの特別の用途として最も著しいのは日本酒の樽桶用材であろう。
この板材になったものを 酒槫(さかくれ)といい、その木取材を単位の所定表面積分だけまとめて束にしたものを樽丸 といつている。
奈良県富野がその生産の本場である。酒樽の最上品は内稀(うちまれ、内赤、 甲附)といい、厚さの外半面が辺材、内半面が赤い心材になっているもので、これに次ぐのが
全部心付の赤稀(極稀)である。
次に京都北山の台杉に関連して磨(みがき)丸太のことなど を記す。
この京都白形はアシオスギ系統の挿木仕立てのものであるが、まず梢頭近くと根元付 近の一部、すなわち株という部分を残して他の枝は払ってしまう。
この株の中から直立して出 る枝を10年くらいの間隔をおいて1本ずつ順次立てて育てていき、それらを50年生くらいの処 で順々に伐採する。磨丸太は剥皮したものを砂で水磨きしたもので、床柱その他の装飾材に使
われるが、北山丸太が最も有名である。
また丸太の表面に細かい溝状の凹みが一面に出るもの を絞(しぼ)丸太といって珍重されるが、この頃は小さい棒きれを樹幹面にくくりつけて人為
的に作ることが行われている |
用途 |
スギはあらゆるものに用いられているが量的に最も多いのは建築材ことに一般木造住宅用材 である。
規格上の名称の板類、ひき割類、ひき角顆のすべてにわたり、また一般的な呼び方では柱、梁、土台、板、貫(ぬき)、垂木(たるき)その他各種のものに最も普通な材として使われている。
やや装飾的なものでは床柱、天井板、長押(なげし)、欄間などがあり、屋根板、足場丸太 なども特殊用途といえよう。
建具材では障子の枠・桟・腰板、襖の骨、各種の板戸、ことに装 飾的なもの、雨戸などがある。
土木材では橋梁、水道の樋などがあり、また電柱には硫酸鋼、ク レオソート油、ウォルマン塩などの防腐剤を注入したものが多く用いられている。
船舶材では かつて全国的に漁船、川舟、ボートの各本体および帆柱、権(かい)、棹などに用いられた。
宮崎県妖肥地方の弁甲材は広い年輪幅に育て、丸太の両側をはつって太鼓形の断面にしたもので 特殊の和船用材として有名なものである。
車両材でも以前は人力車、箱車、荷車の材料になり また橇(そり)にも使われた。
器具材では農具、柄類、荷棒、漆 器木地、張板、飯びつ、箸(形箸、割箸)、笹折、曲物、曲輪、木型などがある。
家具材でも箪 笥、長持、仏壇など、機械材では製糸機械、織機、農業機械などがある。
包装材では茶箱、ミ カン箱を始め各種の箱、小箱がある。
樽桶材では酒樽が最も有名でその他味噌・醤油・油・酢・ 味りん・漬物・漆・柿渋・砂糖などの樽桶、セメント樽など、また水桶、たらい、風呂桶にも使われる。
その他下駄材(塗下敷、焼下馳)、楽器材(神楽太鼓の胴、撥)、彫刻、寄木細工、木 象嵌、玩具、漁業用浮子などもある。
一般的材料としてはスライスドベニア、集成材、パーテ ィクルポード、ハードボード、パルプの原料に使われ、燃料としての量も少なくない。参考文献 (かなえ書房 木の事典) |
材料 |
杉の材料紹介 秋田杉材料紹介 |
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