横断面で見ると道管の 孔がおおよそ均等に分布している散孔材で、全体に均質でまた緻密(ちみつ)であり、さらに広葉樹材のう
ちでは木理も通直な方である。
しかし重さ硬さはむしろ軽軟といった方に入り気乾比重は0.49 程度なので、加工はきわめて容易である。
含水率1%あたりの平均収縮率は接線方向で0.25% 程度でこれも広葉樹材では小さい値であり、放射方向の1.7倍だから両者の間の差も少ないの
で、割れや狂いの出ることが少なくすこぶる素性のよい材であるといえる。
そのほか工作上で は乾燥が容易であること、割裂性が大きいこと、材の表面の研磨や塗装の仕上げがうまくでき ることなどの特徴があげられよう。 |