赤松 |
赤松 |
(柾目) |
気乾比重:0.53
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分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国大陸
特徴:樹形は円錐形。樹皮は赤褐色〜黄赤褐色で厚く、亀甲状〜貝殻状に裂け、鱗片となって剥落する。葉は長さ7〜12cmの針状で柔らかく、短枝上に2個ずつ束生する。雄花は緑色を帯びた黄色の円筒形で枝の下部に多数付き、雌花は紅紫色の楕円形で枝先に1〜3個咲く。球果は長さ3〜5cmの卵状円錐形で、淡い黄褐色に熟す |
用途:構造材、床材、鴨居、敷居、造作材、床柱など |
特徴:辺材は淡い黄白色、心材は黄色を帯びた褐色で、辺心材の境目はあまり明瞭でない。、木理はほぼ通直だが、肌目は粗い。重硬で強度は高いが加工性は良好。ただし、樹脂成分が多いため脂壷などがみられる。耐朽性は中程度 |
黒松 |
姫小松 |
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気乾比重:0.57 |
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気乾比重:0.41 |
用途:構造材、床材、造作材、家具など |
用途:天井板、鴨居、敷居、造作材、建具、家具など |
特徴:心材は淡い黄褐色〜淡い褐色で、心材部分がやや少ない。辺材は淡い黄白色で、辺心材の境目はやや不明瞭。木理はほぼ通直、肌目は粗く、脂壷などがみられる。やや重硬で強度も高いが、樹脂成分が多いため接着性に難がある。耐朽性は小 |
特徴:辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄赤色〜淡い赤色で、辺心材の境目はほぼ明瞭。木理は通直、肌目もほぼ緻密で、アカマツなどと比べ、春・夏材部の差が少なく均質である。軽軟なため切除などの加工性がよく、狂いも少ないが、割れやすいので注意が必要。耐朽性は小 |
脂松(やにまつ) |
日向松 |
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大怪木のアカマツやクロマツなどから取れた板材のうち、特に脂気の多いものを脂松」または「肥松」と呼ぶ。力強く明瞭な杢目と飴色の光沢をもち、床の間の地板として人気が高い |
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宮崎県日向地方に産する脂気の強いアカマツで、「霧島松」とも呼ばれる。材色はやや赤味を帯び、杢目は緻密で、柔らかい印象を与える。主に床柱や造作材として用いられる |
唐松 |
唐松 |
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気乾比重:0.53 |
分布:日本特産。本州(宮城県〜中部)
特徴:樹形は円錐形。樹皮は灰褐色で、浅く裂けて長い鱗片状に剥落する。葉は長さ2〜4cmの披針状で、若枝では互生し、短枝では20〜40個が束生する。雄花は黄色の楕円形で長さ約4mm、雌花は長さ9mmで淡い紅色。いずれも短枝上に付く。球果は長さ2〜3.5cmの卵形で上向きに付き、黄褐色に熟す |
用途:構造材、下地材、造作材、家具など |
特徴:辺材は褐色で辺心材の境目は明瞭。肌目は粗いが木理は通直で、年輪がくっきりと浮かび上がっている。やや重硬で強度は高いが、樹脂成分が多く縦断面に脂条がある。乾燥時に乱れやすく、割れや狂いも出やすいので注意が必要。 耐朽性は中程度 |
赤蝦夷松 |
蝦夷松(えぞまつ) |
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気乾比重:0.45 |
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気乾比重:0.43 |
用途:構造材、建具、家具、器具、楽器など |
用途:構造材、造作材(ただし北海道、北陸地方以外での使用は少ない)、建具、家具、器具などに用いられる |
特徴:エゾマツと同様、全体に淡い黄白色を呈しており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直、肌目も緻密だが、縦断面に脂気がみられる。やや軽軟で乾燥・加工性がよく、独自の光沢を有しており、表面の仕上がりも良好。耐朽性は極めて小さい |
特徴:全体に淡い黄白色を帯びているため、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直、肌目も緻密で美しい光沢をもつが、樹脂成分が多い。やや軽軟で収縮が小さいため、乾燥・加工性が容易で、表面の仕上がりも良好。保存性は低く、耐朽性も極めて小 |
とど松 |
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気乾比重:0.42 |
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用途:構造材、屋根材、下地材、板材、建具、器具などに使用されている |
特徴:全体に白色〜黄色を帯びた白色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直だが肌目は粗く、特有の臭気をもつ。比較的軽軟なため乾燥・加工性はよいが、割れやすく、やや狂いも出やすいので注意が必要。保存性は低く、 耐朽性も小さい |