◆ 埼玉県にお住まいの浜野さんが作られた宝海大黒天です。 ◆
(2013/01/08) |
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■ 浜野さんのコメント |
楠40センチ高の宝海大黒天です。製作期間6カ月。 |
仏像を造られる方はご存じの事と思いますが、楠は縞目が強いので、脱色します。桐の様な肌になります。 |
濃度30%の過酸化水素水、28%アンモニア水、(共に試薬の表示あり)これを6:4の割合で、安い筆で混ぜ、 |
楠に塗ります。使う分だけ混ぜ合わせます。泡立ちながら脱色します。 |
入手は薬局で取り寄せます。印鑑が必要です。店頭にあるアンモニアとオキシドールでは脱色できません。 |
塗る際は部屋の換気とゴム手袋は絶対必要です。何度か塗り重ねるとシツコイ縞目も脱色できます。 |
私の経験では効果は薄れてきますが、5年近く使えました。脱色の後、染色や彩色しますが、未熟なため、 |
紅茶で染めているのが現状です。当方、両腕と肩から上だけ感じ、動かせる障害者ですが、何とか彫りあげました。 |
台座については、数時間、桜のチップで燻煙しました。ヒビ割れ注意ですが....。 |
参考になる方が、いらっしゃれば幸いです。 |
浜野様の作品は作品例187 ・ 196 ・ 207でもご紹介しています。 |
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大作をありがとうございました!!
大黒様より厳しいお顔をしていて、りりしいですね。すごい目力を感じました。今回の作品は楠を脱色したということで、確かに仕上がりの色目が均一で綺麗ですね。不自由なお体で、こんな素晴らしい力作に、元気を頂きました。
昨年秋の工芸展に出展されたということで、ご覧になられた方々も大いに感動されたことと存じます。
ますますのご活躍をお祈りしています。
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