今回は上田市のOさんの作品です。
タモのテーブルとタモの皮で作った花飾りとヒノキの端材の飾り棚です。 |
desk 完成写真です。 |
制作を日記風に書いてくださったので、ご紹介します。 |
7月15日〈土〉
関口製材所さんへ材料受け取りに行く。
足の材料は最後まで悩んだすえ、
やはり当初から気に止まっていたタモ材を使う事にした。 |
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7月16日〈日〉
朝から早速製作にとりかかる。
まずは、天板の繋ぎから。接着剤は市販の木工ボンド。
締め付け用の特製万力は、30mm角の角パイプにアングルを溶接した手作り。
締め付け力もナカナカの物。所が、4枚目あたりから、隙間が出てしまい、ぴたりと 行かない。
よくよく見ると、材料の端面がわずかに湾曲している様子。
思いきり締め上げるが、どうしても取りきれない。木は生きていると、改め て実感させられる。
お昼近くまでかかり、漸く繋ぎ完了。
万力にくわえたまま、接着剤の固まるのを待つことにして、午後からは、架台の製作にかかる。
脚の板二枚を鉋がけで仕上げる。電気鉋を借りてきてみたが、全く削れず仕方なく手鉋を買ってきて、自力で仕上げることにした。
結局、脚も繋ぎの板も全て手鉋仕上げとなりました。多少のごつごつは此れも味のうちと慰めながら、何とか架台も完成。
既に夜もふける頃。本日これまで。 |
7月17日〈月)〜 19日〈水〉
仕事が終ってから、ひたすら細部の修正と、仕上げ。
特に脚の板は、ワイヤーブラシとサンドペーパーで念入りに仕上げる。 |
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同時に、塗料を決めなくてはいけないのだが、せっかくの手作りなので、 木肌を生かす様に、オイルフィニッシュでいく事にするが、肝心のオイル が手に入らない。
当初はワトコのオイルを使うつもりだったのですが、結局在庫で持っている所がなく、取り寄せてもらう時間もなかったので、相 談して、「木彫オイル」(ワシン製)に決定。・・・・・実はこれが・・ |
7月20日〈木)
朝から塗装の準備。塗る前に再度天板の出来をチェックすると、繋ぎ目に 段差が出来ている。やはり木は生きている。
といっても、0.5ミリ程度だが、平らな板の段差は気になる。
仕方なく、手鉋で修正することにしたが、木目を気にしながら恐る恐る少しずつなめていく。
その内に我慢できず一気に「エイッ!」と、やってしまいました。結果は、・・・・・・
・・・・・・・まあ、それなりに。 |
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で、気を取りなおしていよいよ塗装です。
説明書には、3回塗れと書いてあったので、そのとおりにしましたが、結果から言うと、二回で辞めておいた方がよかったようです。 何か、ニスを塗ったようになってしまいました。
裏側は、一回で止めておきましたが、時間がたってどうなるか楽しみです。
最後に、天板と架台をねじ止めするつもりでしたが、天板自体が大変に重量があり、乗せておくだけでも簡単には動かないのと、ねじの孔が空いてなければ裏表両面つかえる・・・なんて貧乏根性で、結局乗せるだけにして、ついに完成です。
自分でも驚くほどの出来映えで、大変満足です。ついつい撫でてしまいます。 |
7月22日〈土〉
夕方から、友人達が集まり、総勢17人の宴会です。 180センチ×120センチの自慢のテーブルは、大人10人が座っても決して狭くは感じませんでした。
ただ、我が自慢のテーブルについては、市販のキットを組み立てた・・・位の評価だったと言う話ですが-------
物の価値は、作った本人しか分からないのでしょうか???? |
と、言うわけです。いずれにしても、大変満足しております。ありがとうござい ました。 |
タモ皮の花飾り |
これはOさんの奥さんがタモの皮で作った花飾りです。 |
檜(ヒノキ)の飾り棚 |
後日、次の写真を送ってくれましたので一緒に紹介します。 |
ヒノキの端材を飾り棚にしました。
仕上げは全くなしで、節の切り口を軽く鉋掛けしただけです。 壁に垂直に立てて貼り付け、柱の様に見せるのも良いかと思いましたが、今回は こんな風になりました。 |